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児玉語録

児玉語録2月号『信念を貫こう』を掲載

2018/02/01

       『信念を貫こう』
(~書き初めに込めた私の思い~)
 
 
 

語辞典によると「信念」とは「固く信じて動かない心」とある。
 
自分の道は生まれたときからあるものではなく、自分で切り開いていくものです。
 “これだけは守り続けたい”という信念を築こう
 
自らが正しいと考えることを堅く守り続け、信じる道を突き進む。
強い信念をもって、一心に努力を続けていれば
何事も必ず成し遂げることができるものです。
 
心頭滅却、無念無想の境地
何事も心の中の雑念を取り除けば、いかなる苦難にあっても心の持ち方で、
苦痛を感じない…という意味。
 
信念が人生に与える影響は計り知れないものがあります。
信念の言葉が、強いエネルギーとなって現実をつくるのです。
それ程のパワーがあることを知っておこう。決して軽視してはなりません。
 
そして自分らしく生きよう。
自分の人生は他の誰でもない、自分のためにある。
意見や批判は素直に聞き入れたとしても、
信念の言葉、信念の行動で目標に向かって進む姿は美しい
もっと自分自身の生き方を明るく、前向きに貫いていこう
 
 
 
 
 
 
現代の社会は余りにも多くの情報が溢れていて、それらのうちのどれを選択して、
それをどのように活かしていくかということが非常に難しくなっている。
知識にしても昔は「物知りおじさん」と言われるような人がいて尊敬されていましたが、
今ではインターネットで調べれば何でも即座に簡単に手に入れることが出来ます。
 
その情報を取捨する決断が非常に重要です。
「多くの可能性から一つを選択するのと、少ない可能性から一つを選択するのとでは、
どちらが後悔する確率が高いか?」と言えば、それは前者です。
 
「卓球以外の道もあったかもしれない」と思うことがあるかもしれない。
しかしそもそもの選択肢が少なければ、迷うことは少ないし、
自分の選択を後悔することも少ない。
選択肢が多ければ多い程、いろいろな可能性があり、その分迷いや後悔は多くなる。
現代の抱えている、ぜいたくな悩みである。
 
自信を持って後悔しない道を選択し、決断して卓球の道を進んだ君たちはすばらしいと思う。
 
信念を貫こうとすれば、集中力が必要不可欠なことです。
集中力について私は今迄いろいろな角度から、語録にも書いてきました。
集中とは簡単に言えば余計なことをあれこれ考えず、
ただひたすら一つの考えを進めていくことです。
 
この状態を積み重ねていけば、物事を深く考えることにも慣れてきます。
集中力は、一般的にどんな人でも持っているものです。
小さな子供でも遊んでいる時は、間違いなく集中しています。
そういう好きなことをやり続けたり、練習や経験を積み重ねたりすることによって、
より深く、より長く物事に集中することが可能になる。
 
初心者のうちは1015、だんだん成長することによって2030になり、
又成長し、優れた選手になってくると12時間位は集中力が持続するようになり、
その過程で集中を深めることによってより深く物事を考察する力、多角的な視野、
論理的に一つ一つの思考を積み重ねていく能力が洗練されて進化していくのです。
 
より深く、より長く集中出来るよう自分自身を成長させ、自分の築いた信念を発信しつつ、
信念を持って行動し、明るく前向きに生きていこう。

 

兒玉圭司名誉総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 名誉会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督