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児玉語録

児玉語録11月号『小目標の設定が重要』

2008/11/05

目標を達成した時の喜びは、次の目標に向けて高いモチベーションを

発揮するための原動力になります。
そうであれば、目標を達成するまでの「道のり」を決めることが、

非常に大事です。

具体的に、目標達成までのプロセスを明確にして、途中途中に
「マイルストーン」道標或いは通過点の指針)を置いて、

小目標を設定することが重要です。

 

例えば、  サーブ+3球目強打 20本ノーミス
       FW-10分ノーミス、ツッツキ500本ノーミス
       カット打200本ノーミス
対戦相手に対するイメージトレーニング  etc

 

自分で考えられる課題を見つけて、優先順位を決めて取り組んでいく。
そして、何をいつまでに達成するか、

その課題が達成しなければその日の練習は終らない、
次の課題に移らないというような小目標を積み重ねることが、
最終的な目標や成果に近づくことになります。

 

私がナショナルチーム(日本代表選手団)の監督の時代は、

 

クロス打ち(フォア、バック)、ストレート打ち 

各1,000本ノーミス
前陣F.W 1分間/70本ノーミス
変化カット打ち300本ノーミス、

無変化カット打ち 500本ノーミス
ツッツキ1,000本ノーミス
5kg~10kgの砂袋を腰に巻いて、大きく動くFW
5kg~10kgの砂袋を腰に巻いて、素早く動くFW
ランニングは、合宿中毎朝10kmインターバル走法を交えて行い、
時には20kmを走ったりしました。
その他、サーキットトレーニングを含め、

各種の体力トレーニングを組み合わせて行なった。

 

というようなことを、何ヶ月か先の大会から遡って、
「今、何を行動すべきか」「いつまでに自分の目標を実現するか」

を考えれば、目標設定のその日から、

目標に向かって走り出すことができると思う。

「人生とは、充実して楽しく生きるために、人は生まれてくる」

と私は信じています。子供が「オギャア」といって生まれてくると、

「おめでとう」と祝福されるのは、
幸せに生きるために生まれてきたからです。

楽しく生きるために何が大切かといえば、
起きている時間で一番長く携わっていることを充実させることです。

そうであれば、我々は「先ず、大きくて高い志を持つべきだ」と思う。
「志」が高ければ、より大きなチャレンジ目標を掲げ、向上心を持ち始める。
どれだけ大きな夢を見られるか、自分の抱いた夢以上の未来は、絶対来ません。


天才と言われる人は
「出来ることで、やるべきことをやり続ける人」
「目標をしっかりと見据え、出来ることをやっている人」
「途中で止めないこと、継続する能力こそが天才である」
「達成するまで粘り強く続けることで“量を質に変化させる”ことが出来る人」

人は、成長するために生きています。成功は夢見た時から走り出す。
困難があるとすれば、それはさらなる人間的成長のために起こる現象で、
むしろ飛躍のチャンスです。
高い「志」と大きな「目標」を掲げて、お互いに努力していきましょう。

 

 

 

 

児玉圭司名誉総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 名誉会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督