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児玉語録

児玉語録6月号『 「気づきの脳」が運を開く 』を掲載

2014/06/08


物事を成し遂げるためには、用意周到な計画を立てていったら、
殆ど失敗はないといってもいいと思っています。
もし、失敗があるとすれば、それは、なすべきことを確り考えていないか、
或いは考えていても、実行していないというところに多くの原因があるからです。

うまくいかない場合の原因は、100%近く自分自身にある、
と考えるべきだと思います。

それには、「気づく」 か 「気づかないか」 が、凄く大事なことです。
とかく私たちは、自分の都合のいいようなことを考えてしまい、
お互いに慰め合うということをやりがちです。
それによって悩みが和らいで、
新たな気分になって、また挑戦していく勇気が沸いてくる、
ということもあるかも知れないが、それでは駄目です。

“あの時は、こういうことをしておけばよかったのに” とか、
“ああいうことはやる必要はなかったのに”
ということが、次々に出てくるものです。

深く反省することによって、
そういうことに、“気づく” か “気づかないか” によって、
その人が順調に成長していくかどうか、に大きく関わってくるのです。

上手くいかない行き詰まりの原因は、
自分以外の周囲の事情があったにしても、そのほとんどは、自分の中にあるもの。
そういう考え方でやっていけば、競争の激しい世界でも、
間違いなく良い道が必ず開けてくるものです。

いずれにしても、このように何かないか、何かないかと、
常にアンテナを張っていると、「気づく」 ことができます。
「気づく」 ためには、考えること、考えるためには、ウォッチすること。
そうすると、「気づきの脳」 が発達してくるのです。


「気づき脳」 をつくるには、
「ポジティブ・プランニング」 と 「ネガティブ・シミュレーション」 を
一対にして考えること、が大事です━。 どういうことか、というと・・・

発想するときは、お祭り的に、「いいね、それ最高!」 と言って、
実際にやる段階になったら、 「それで本当に勝てるのか」 と、
徹底的にネガティブになって検討する。
これを繰り返していけば、
だんだんいろいろなことに気づくようになると言われています。

気づくことによって、それを実行に移していくことができれば、
必ず 『運』 は開けてきます。

「懸命に打ち込むことによって運命が変わった、
『運』 は、努力した人のところにしか来ないと思っている」 と、
先日29回目の優勝を果たした相撲の横綱白鵬関も言っている。

稲盛和夫さんは、
自分が災難だと思うことがあったら、それは、生きている証拠です。
人間である以上、そういう災難に遭うことは仕方がない。
災難が表れたということは、過去の業が一つ消えたこと、と思って、
クヨクヨしたり、恨みに思ったりせず、正々堂々と歩んでいくべきです。

学問の世界であれ、スポーツの世界であれ、やはり伸びる人はみんな素直。
そして、物事をいい方向に受け止める心を持っている━と語っている。

素直な心というのは、人に逆らわず、従順であるということではありません。
本当の意味の素直さは、力強く、積極的な内容のものです。

素直な心とは、一つのことにとらわれず、
物事をあるがままに見ようとする心で、
物事の真実を見極めて、それに適応していく心です。

していいことと、してはならないことの区別も解るようになり、
何を為すべきかも自ずと解ってきて、
適時適切な判断のもとに、力強い歩みが出来るようになるものです。・・・と、
松下幸之助さんは素直な心は非常に大事なことだ、と言っております。

人は、最後の最後まで、心を高める努力を続けていくことが大切で、
その努力が人間の運命を伸ばしていく最善の方法です。
真剣さが「気づき」を生み、「気づき」が人生の勝負を決めるのです。
そういう 「気づきの脳」 を発達させて、良い人生を歩んでいきましょう。

児玉圭司総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~現在
明治大学体育会卓球部総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督