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児玉語録5月号『GRIT(やり抜く力)で、人は成長する』を掲載

2018/05/03

      『GRIT(やり抜く力)で、人は成功する』
 
 
20169月「GRIT(やり抜く力)人生のあらゆる成功を決める『究極の能力』を身につける
(アンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳、ダイヤモンド社)が出版されてから、
物事を成功させるために重要な要素として、近年アメリカの教育界で、
特に重要視されビジネスやスポーツをはじめ各界で大きな注目を集めている
 
GRIT」とは、直訳すると、やる気闘志気概などで、この本のタイトルにあるように、
やり抜く力」を指します。どんな分野でも、その頂点に立てる人は、ごく一握りの人です。
では、一流とそうでない人を分けるのは才能か努力か
長年、そんな論争が続けられてきた。そういう論争に対して、
私は「努力は才能に優る」と結論付けて、あらゆる場所で主張してきました。
 
人間の脳や身体のことがあまり解明されていなかった時代は、人の才能は
生まれつきのもので、いくら努力をしても追いつけない領域があると考えられていた。
しかし現代では、生まれつきの才能は多少あるとしても、後天的な努力によって
人間は殆どのスキルを習得できるというのが、一般的な考え方になっています。
これには脳科学心理学の発展も大きく貢献していて、この「GRIT(やり抜く力)」は、
第三の成功要因として才能、努力よりも成功に大きく関係しているという。
 
GRITは一つの重要な目標に対し、長年にわたり努力し続ける力で、
継続は力なり」が科学的に証明されたといっても過言ではない。
大きな成功を収めた人たちに共通する、二つのことは、
第一に並外れて粘り強く、努力家であったということ。
第二に決意だけでなく、方向性も定まっていて、自分がなにを求めているのか
をよく理解していた」ということである。
情熱粘り強さをあわせ持ち、「グリット」(やり抜く力が強かったのである。
 
2倍の才能があっても1/2の努力では負ける
「才能とスキルは別物だとはっきり認識する必要がある。たしかに、才能はうまれつきのもの。
だがスキルは、ひたすら何百時間、何千時間もかけて身につけるしかない」と。
「努力をしなければ、たとえ才能があっても宝の持ち腐れ。
もっと上達するはずのスキルもそこで頭打ち。
努力によって初めて才能はスキルになり、スキルが生かされ、
さまざまなものを生み出すことができる」…と。
やり抜く力を強くする4ステップ。本書によれば、「やり抜く力」の鉄人に共通するのは、
 
1. 興味
自分のやっていることを心から楽しんでこそ「情熱」が生まれる。
自分の仕事のなかで、目標に向って努力することに喜びや意義を感じること。
尽きぬ興味と好奇心をもって「この仕事が大好きだ」と言えること。
 
2. 練習
何かに興味を持ったら、ひたすらそれに打ち込んで、
自分のスキルを上回る目標を設定しては、それをクリアする練習に励むこと。
「やり抜く力」が強いということは、慢心しないことである。
分野を問わず、どれ程道を究めていても、「やり抜く力」の鉄人たちは
まるで決まり文句のように「何が何でももっとうまくなりたい」と言う。
 
3. 目的
自分の仕事は重要だと確信してこそ、「情熱が実を結ぶ
目的意識を感じないものに、興味を一生持ち続けるのは難しい。
だからこそ、自分の仕事が個人的に面白いだけでなく、
他の人々のためにも役立つと思えることが必要。
 
4. 希望
希望は困難に立ち向かうための粘り強さ」だ。
興味、練習、目的のあとに、希望を取り上げているが、
希望は「やり抜く力」の最終段階ではなくあらゆる段階に欠かせない
最初の一歩を踏み出すときからやり遂げるまで、ときには困難にぶつかり、
不安になっても、ひたすら自分の道を歩み続ける姿勢は、はかり知れないほど重要だ。
私たちはときに大小さまざまな挫折を経験して、打ちのめされる。
打ちのめされたままでは、「やり抜く力」も失われてしまうが、
立ち上がれば「やり抜く力」を発揮することができる。
 
「知能レベルは最高ではなくても、最大限の粘り強さを発揮して努力する人は
知能レベルが最高に高くても、あまり粘り強く努力しない人より
はるかに偉大な功績を収める」。
 
私が過去、卓球を通して体験してきたことが、
今でも人生のあり方や事業経営の根幹を成しているということを
アンジェラ氏の手によって科学的に解明され、理論付けられたことは最高の喜びである。

 

児玉圭司総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~現在
明治大学体育会卓球部総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督