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児玉語録

児玉語録10月号 『「個」の力を強化しよう!』 を掲載

2012/10/11

児玉語録10月号 『「個」の力を強化しよう!』 



秋季リーグは残念な結果に終った。
早大の選手には練習量に培われた気力と執念があり、
全員120%の力を発揮していた。
賞賛に値する内容で心から祝意を送りたい。
一方、明大は主力メンバーに故障者が出たり、
準備力に欠けていたことが結果に現れてしまった。
 
人生には、自分にとって嫌なことや、悪いことが、
いろいろと起こることが多いものだ。
しかし、そういうことは自分にとって必要だから起こるのです。
悪いことが起こったときには、
なぜこのようなことが起きたのだろうか?
何を学べということなのだろうか?と考えて、
そこから謙虚に前向きに考えていくクセをつけることが大事。
 
一見悪いことは嫌なことのように思いがちだが、
後になって振り返ってみると、良いことよりも、
悪いことの方が、人は多くのことを学ぶことができます
 
過去というのは、参考にすべきものであって、
とらわれるものではない
どんな人でも思い悩みはあるし、辛い経験もあったと思う。
だけどいつまでもそれに執着していてはいけない。
それは前進する力を押さえてしまいます。
 
悔しさをバネにすることはいいですが、それだけではダメで、
悔しい気持ちがなぜ自分に浴びせられたのか、
その意味やメッセージに気づくことができれば、
明るい未来を築いていくことができるのです。
 
創造力は自分の中に眠っています。
だから自分と十分に対話することが本当に大事です。
チームの都合で損な役回りが来ることもある。
でもそれは必ず後で生きてきます。
「あゝ、あのときの悔しさ(苦労)はこのときのためにあったのだ」と
必ず気づく日がくるものです。
自分にとってマイナスの出来事が新しい価値観を育てる
ということは間違いありません。
 
自分の置かれているポジションは今ここである、とすれば
、目標にたどり着くための切り口はどこにあるのか。
現在の自分とのギャップはどのようにして埋めていくのか。
 
多くの人は、悪いことだけを見て良いことを否定するか、
良いことだけを見て悪いことを否定するか、のどちらかです。
そうではなく、自分の力を発揮するためには
両方とも見なければいけない。
 
チーム力は本来個人の力に負うところが大きい
個々の力がついてきて、
その個の力がチーム全体のパワーとなるのです。
 
自分が持っている「」の力を殺すことではなく、
自分の力を主張することでチームに貢献する方法を
考えることが大事です。
 
」と「」が思い切りぶつかり合う。
そして次に、長所、短所も含めて互いに認め合うようになる。
ここがポイントです
 
認め合う」というのは、
まず自分のの力を周囲に認めさせることです
そこで初めて、各人の持っているものを、互いに「」として活かし、
活かされる状況が出来上がるんです。
 
そのことによって、
助け合う精神が生まれ、「信頼関係」が生まれ、
すばらしいチームとなってくる。
自分が信頼され、互いの「」を認め合い、活かし合って、
達成感を味わうため努力することが本当に大事です。
 
それでは「」の力を強化するにはどうしたらいいか
  • 自分で全責任をとる覚悟で臨むこと。
  • 何事も期限を決めること。
  • 目標を明確にすること 
 
実はもっと多くの項目を羅列しましたが、
しっかりと頭に刻み込んで欲しいので、
この3つに絞り込みました
 
是非、この3つを実行して
チャンスを掴むような「の力を強化して欲しい。
行動しなければ、何も始まりません。
 
常に成果を意識し
学んだことを即実行に移すという意識を持つような強い人
強い個(個人)になるよう努力して欲しい・・・と心から願っています

児玉圭司名誉総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 名誉会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督