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児玉語録

児玉語録11月号 「”する”と”される”を考えよう」

2021/11/07

“する”と“される”を考えよう


今、我々が生きていることは 自分は世の中で必要とされている という意識を持つべきだと思います。
私たちの人生は“する”ことに意義があります。
何かを“する”ために私たちは生まれてきたのです。
だから目的を持ってバリバリやっている人を見ると羨ましく思います。
書店に行くと“生き方”の本がたくさん並んでいて、その大半はあなたが主役で、     人生はあなたの思い通りになるという本が多いです。
当然のことですが、“する”のは自分です。自分が主人公です。
自分のすることが見つかった人は、それが生きがいになります。
スポーツであれ、仕事であれ、個性を思う存分発揮している人は輝いています。
ところが、“する”をしないと、“される”が来ます
能動的な行動を止めると 受け身的な行動が来る 当たり前の話のように思いますね。
“する”ことができないので、しなくてはならないことをしているのです。
自分がコントロールするのは“する”で、相手にお任せするのが“される”
私たちは“する”ことばかりにこだわってきました。
“する”ことで人生を打開しようとしてきました。“する”ことで運を上げようとしてきました。
しかし…最近気が付いたのですが、
“する”ことというのは、狭い自分の範囲から外に出ることができないと…。

“する”は意識です。 “される”は無意識ですかね。
意識するのをやめれば、自分を守るのは無意識でしかありません。
その時点で無意識が主役 になります。

“される”方は受け身だから当然、今までなかったものが来る可能性があります。
“される”の特徴は、向こうから来るということです。

私の例で言えば、初めて世界選手権の監督に指名された時、とてもそんな大役を    引き受ける環境ではなかったのでお断りしました。
そこでこの件は終わったと思っていたら、数日後の早朝、荻村伊智朗氏が自宅に来て、 ものすごい情熱で 日本卓球界 のためにぜひ一緒にやってほしい」と口説かれ、    結局 引き受けることにしました。
それから、私は骨の髄まで卓球につかることになり、今日までの人生の核になりました。
そしてその体験を通して、私の人生のキーワードが生まれ、それはまた会社経営の   根幹にもなりました。
そして多くの素晴らしい人間関係にも恵まれました

また私が独立しようと思って新しい事業を模索しているときに、知人のDr.ファウベルが、ドイツのスヴェンソンインターナショナルのメリンガー社長を紹介してきました。
私は全くやる気がなかったのですが、余りにも熱心に口説かれたのでリサーチしました。
その結果に驚き、ドイツへ飛んで現地で見聞きし、この本物の技術は日本の皆さんに  お知らせしなければならない…という使命感が湧き、スヴェンソンの事業を始めたのです。

毛髪加工の分野では、世界的な技術を持っているカーリン社を一代で築き上げた、   ドイツのカーリン社、社長のグスタフ・カーリン氏との出会いも驚きです。
スヴェンソンを始めた4年後突然、「このカーリン社の経営を児玉さんにお願いしたい」と言われました。
彼らには子供がなく跡継ぎがいないので、児玉さんにこの会社を任せたい。と言うのです。
当時はまだそんな実力もなく、会社の幹部は全員反対でした。
しかし、眠れない日々が続き考えた結果、「買収する」という決断に至りました。

無意識というのは、自分の枠を飛び出して他の世界とつながっているのでしょうか。
これらの事例によって私の人生は全く変わったと思います。
リフレッシュという言葉を度々耳にしますが、これは、“日常からの脱却”を試みることだ  と思います。

『人生はイレギュラーがあるから面白い』と思っています。
充実感とは世の中に非日常性が 生まれたときに感じるものです。
画一化した日常を変えてみる努力をしてみると楽しい人生が巡ってくるのではないで  
しょうか。
 

児玉圭司総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~現在
明治大学体育会卓球部総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督