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児玉語録

児玉語録10号「自分との闘いに勝つ」

2019/10/05

 

 

  

2019.10.1

 

『 自分との闘いに勝つ 』

~ 成長するためには「気づき」が必要 ~

 

 

私はいつも“背伸びをしろ”“背伸びをしろ”と、特に若い人達には言い続けています。

人が成長し続けるためには“達成可能な背伸びの機会”をつくることが大事です。

人は達成できないと思うことにチャレンジする気にはなれないので、

今の自分はそのレベルではないけれども、一生懸命努力すれば届くかもしれない、

という世界が見えることが重要です。 そしてチャレンジした結果、

達成したという成功体験が、また次のチャレンジのベースになるのです。

 

よく「自分に勝て」と言われますが、勝負はたとえ相手が誰であれ、

「自分との闘い」に勝ってこそ、初めて相手を倒せることを言ったものです。

 

「自分との闘い」というのはどこにでも存在し、その原理は万人に共通です。

・ 楽をしたい、悩みから解放されたい自分
・ やる前から逃げてしまう自分
・ 運がないと思ってしまう自分
・ 環境のせいにしてしまう自分
・ 何をやってもうまくいかないと思い込んでいる自分

すべて「自分に負けている」状態です。

 

まず「自分自身との闘いに勝つ」ことを よく考えるべきです。

・ 苦労は必ず自分のためになり、血肉になる
・ 何があっても逃げないと決める
・ 自分は絶対ツイていると、何度でも自分に言い聞かせる
・ 環境は自分が変えてみせると、強く決意する
・ 明るく前向きに、自分を信じて努力する

このように、ポジティブにシンプルに考えれば、自分に勝つことは、案外難しいことでは

ないのです。

これは私がよく話すことですが、

人間の成長というのは右肩上がりに見えるかもしれないが、階段式に上るのです。

ぐっと成長して、停滞して、またぐっと伸びる。

その、垂直にぐっと伸びる瞬間が、“何かに気づいた瞬間”なのです。

 

私自身も現役時代、来る日も来る日も『サービス+3球目』を練習しているときに、

「あ、そうか。こういう動き(足の運び方)をすればいいんだ。」と気づいた。

そしてその後は思い切って打てるようになった。

その瞬間に自分が成長したことが自覚できた。

 

それ以後、その訓練を繰り返しているうちに、どんどん成長していく自分が嬉しかったことを鮮明に覚えている。

 

大事なことは、その 気づいて得た成果よりも、

何をキッカケにして、どのように気づいたか、という過程です。

そのことがわかれば、それ以後は気づきが早くなり、急成長することが出来るのです。

 

スポーツに限らず、仕事に臨む姿勢でも全く同じことが言えます。

与えられた職務は勿論、自主的に考えた課題に対しても、誰よりも真剣に、

誰よりも一生懸命に取り組み、努力し続けた人が必ず、結果を出します。

兒玉圭司名誉総監督

昭和35年~45年
明治大学体育会卓球部監督
昭和45年~令和2年
明治大学体育会卓球部総監督
令和3年~現在
明治大学体育会卓球部名誉総監督

(株)スヴェンソン 代表取締役会長

日本学生卓球連盟 名誉会長

明治大学駿台体育会 名誉会長

昭和31年
世界選手権シングルスベスト16
昭和40年
第28回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和48年
第32回世界卓球選手権 日本代表監督
昭和50年
第33回世界卓球選手権 日本代表総監督兼監督