大きくする 標準 小さくする

「正しい考え方」と「やる気」「本気」を掲載

2020/04/01

 

『 正しい考え方 』 と 『 やる気』 『 本気 』

 

私は本当に「運」と「ツキ」に恵まれて、今日まで歩んで来られました。

この世の中、「幸福」と「不幸」は表裏一体です。

何があっても何が起きても肯定すれば「幸運」がついてきます。

何があっても何が起きても否定すれば「不運」がついてきます。

自分の人生を「幸運」だ…と信じて、人生を明るく、前向きに歩んでいくことです。

 

私は48歳の時に死ぬか生きるかの大病をし、その病気がキッカケで新しい人生が始まり、

50歳でスヴェンソンを創業しました。それ以後、病気をしたことがありません。

 

“思いの強さ”というのは、物凄い力を持っている、と私は確信しています。 

スヴェンソンという会社を始めたときは、この会社をこういう会社にしていきたい・・・

という姿を明確にイメージして、強い思いを持っていました。

 

創業当時は、強烈な野心の固まりで、貪欲なまでの野望がエンジンになりました。

いわば、食わんがために、早く大きくなりたい、儲けたい・・・と。

そのうち3~4年経って、ただ儲けるだけの企業は、いつか淘汰されるのでは?

やっぱり世の中に貢献したいな・・・と考えるようになりました。

 

だとしたらスヴェンソンとしての理念や、この事業を始めるときにドイツで感じた使命感  といったものを私自身のためにも、また社員の皆さんに話をするためにも必要なことだ、  という気になって、私は当社の基本理念を作り、行動理念を作り、

毎年社員から募集して『今年のスローガン』を策定してきました。

そして日常の心得10ケ条として『スヴェンソン行動指針』も作りました。

 

私は こういう理念で、こういう目標で、こういう社会的意義をもって、

このスヴェンソンの事業を発展させようと、社員の皆さんと一体感を持ってやっていきたいと思ってきたわけです。

「厳しく辛いことがあるかも知れないが、後で振り返ったとき、

この仕事を通じて、お客様のために、世の中のために役立ったと、思えるような人生を 送ってみよう・・・」と、私はいつも社員の皆さんに訴えてきたわけです。

まず、これが私なりの企業経営の第一歩です。

 

考えてみれば、明治大学卓球部も全く同じような歴史をたどっています。

私が現役の1950年代は日本の卓球は約10年間に亘り、世界の王者として君臨して   きたにも拘らず、大学内においても弱小競技としての評価で残念な思いをしておりました。

明大の監督就任後も、入替戦の王者などと言われて、いつも一部リーグのBクラスに   甘んじる時代が続きました。

その後 明治大学が100周年を迎える数年前に卓球部として貢献できることは、

インカレで優勝して花を添えることだ…と決心して、財政基盤の確立、選手の獲得、

指導陣の充実等に本腰を入れて力を注ぎ、第一期黄金時代を築き上げました。

その後 苦しい時代もあり、いばらの道を歩きつつも、何回かの黄金時代を築きながら、  約40年間にわたり明治大学は日本学生卓球界をリードし、世界、オリンピックの

日本代表の主力選手は、本学の現役OBから輩出して今日に至っております。

 

仕事を成功させ、人生を成功させるためには、

正しい考え方や生き方を学ぶことが何よりも大切です。

若い頃から、このことをきっちりと腑に落ちるまで、学んでいって欲しいと思います。

 

実社会でモノを言うのは、頭が良いか悪いか、能力があるかないかではなくて、

「やる気」の如何です。

 

自ら多くの成功や失敗を繰り返し、沢山の本を読んだり、

優れた人にアドバイスを頂いたり、色々な経験を積んで、

掲げた目標にいかに早く到達させるかと考える癖をつけておけば、

自分の想像以上に早く進歩していけるものです。

このことは、私は自分の経験からも実感しています。

 

片足だけ水の中に入れ、「私は本気」と言っている人が多い。

本気とは、身体全体を水の中に投じること。もう逃げられないという所に身を置くことです。

 

そうすれば本腰が入る。本腰を入れるから真の力が出て来る。

そして、その姿勢を長く続けることで、人間は本物になっていくのです。